ピアノ防音室・・・ それはピアノを弾く人にとって生涯ついてまわる問題である。
ヴァイオリンやギターなどがうらやましくってしょうがない。
まずは私のこれまでのヒストリーをちょっぴりご紹介する。
私は、大学の時に上京をして、都内に住んだ。
もちろん、学生向けの安いワンルームマンションである。
家賃は確か7万円。グランドピアノは実家においてきた。
代わりに、東京では、電子ピアノを購入。イヤホンをすれば問題ないだろうと考えた。
ところがである。意外と、弾いた時の「カタカタ」という音が響くのである!!
気をつけて弾いていたつもりだったが、となりの住人から壁をどつかれた。
阿佐ヶ谷に、ピアノ練習室なるものがあり、一時間500円で弾かせてくれた。
アップライトばかりだったが、当時の私には貴重であった。
暇を見つけては通って練習をした。
しかし途中で、もう我慢できないということで、実家に置いてあったグランドピアノを
東京に持ってきた。このとき、練馬区にあった音大生やプロの音楽家向けの
ワンルームマンション(家賃85000円)が練馬で見つかったからだ。
どうやってみつけたか?知り合いの音大生の先輩が、音だし専門の不動産屋
さん(江古田にある)を紹介してくれたからである。
いろいろと話を聞いてわかったのは、通常、マンションなどでピアノやその他の楽器
(もしくは声楽など)が練習できるところは、西武池袋線沿線(武蔵野音大や東京音大
がある関係で)が多いこと。また、桐朋学園など京王線の仙川駅の近くなど、ということ
であった。山手線の中などはまずない。
また、私の住んでいた練馬区のマンションは、練習は朝9時から夜9時までとルールが決まっていた。
防音なわけではなく、音は漏れまくり。でも、住んでいる住人がみなそういう前提で住んでいる
ため、ルールさえまもっていれば苦情はこないし、こちらもできない。
私はいささかアンラッキーで、下の階にチューバか何かの金管楽器の人が住んでいた。
これがまたよく響く。おんなじフレーズを一日中何回も聞かされては気が狂いそうになった。
あとは、上の階の人はピアノの人であったが、たまに、声楽科の人が併せにきて、歌声が
よーく聞こえたものである。
その後、社会人になり、一時期会社の寮に入ったときは、グランドピアノは倉庫にあずけ(月5,000円)ていたが、結婚後に賃貸で住んだ小田急線のこのマンションは、4DKで、
かつグランドピアノが入る完全防音室がついていた。本当に運良くたまたま見つけたのである。
前に住んでいたのが、ピアノの先生か何かで、防音工事を施したようである。
そう、通常、世帯持ちやワンルームマンションなどに住まないような大人などは、
マンションや住宅を購入し、防音工事を施すのである。防音工事といってもピンキリで、
100万円程度のものから、800万円くらいするものまでいろいろとあるらしい。
一度、昔、あるピアニストの自宅(マンション)にお邪魔したことがある。
広いリビングに、スタインウェイのD(コンサートグランド)。リビングそのものが
防音工事がされているということであった。
あとは、まれに聞くのが、「うちのマンションはラッキーで、1Fの角部屋で、一番はじっこの
部屋にピアノを置いていて、となりも小学校なので、弾いても全然大丈夫なんです」という類の
もの。まあでもこういう物件はなかなかないですね。
まああとは、防音マンションは、通常音大の近くに点在しているので、昭和音大のある小田急線沿いにも、探せばあるかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿